内閣総理大臣・安倍晋三様
先日からニュースを見ていると、たとえば大阪の吉村知事がコロナ対策としてパチンコ店に対する強硬な措置に出ています。他の自治体でもそういうところが散見されます。
しかし、パチンコ店だけが(補償もされないまま)槍玉に上がり休業に追い込まれている状況には、違和感を覚えます。私自身はパチンコに興味はありませんが、それでもです。
たしかに、パチンコ店は人が密集する場所ではあるでしょう。ただ、誰かとしゃべる機会は他の店と比べて圧倒的に少ないのではないでしょうか。なぜならパチンコは、ひとりで黙々と興じるゲームだからです。むしろ、人としゃべっていたら千載一遇の勝機を逃すでしょう。
したがって感染リスクを考えれば、パチンコ店よりも人と話すカフェや居酒屋のほうが高い可能性もあります。
パチンコ店が危ないなら、そういう飲食店や社交の場全般も危ないということになりますし、逆に飲食店がOKならどうしてパチンコ店はダメなのか、という話にもなります。
いずれにしても、確たる論理的な根拠も経済的な補償もないまま、特定の業種が政治家やマスコミの槍玉に上がっている状況は理不尽です。もしパチンコ店が潰れたら、次の「叩いてもいい」業種が「発見」されるのかもしれません。そんな国を、「美しい」とは言いません。
要するに「休業させるなら金をくれ」「差別はいけない」という、ごく当たり前の話に帰着します。その当たり前を、総理をはじめ政治家のみなさんには守って欲しいと思います。そうした営為を積み重ねていった先にのみ、「美しい国」があるのです。よろしくお願いします。
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